収益の勘定科目とは
収益とは、お金が増加する要因となるもので、売上などのことを言います。
日常、収益とは、利益と同じような意味で使用されますが、簿記の世界では区別して使用します。
簿記でいう収益とは、利益を生み出すもとになる収入総額を意味します。
その代表的なものは、売上です。
それに対して、利益は、収益から費用を差し引いた残りの儲けの部分のことを意味します。収益は、取引内容によって、費用と相殺されるものもありますが、基本的には、総額で示します。
収益の中の代表的な勘定科目、売上は、いつの時点で計上(認識)すれば良いのでしょう?
認識する時は、下記3つがあります。
【1】商品の注文を受けた(発生主義)
【2】商品を販売(発送)した(実現主義)
【3】商品代金の入金があった(現金主義)
売上の認識は、財貨又は役務の移転(商品の引渡し等)と、これに対する現金等価物(現金・売掛金・受取手形等)の取得をした時点になります。
上記3つの場合で、それが当てはまるのは、【2】販売時点(実現主義)です。
もし注文を受けた段階で、売上を計上すると、商品は渡されていないので、取り消しになる可能性もあり、売上は未確定ととらえることができます。
次に商品を渡して、代金を回収していない【2】ですと、掛けで役務の提供が行われていると解釈できるので、【2】の時点で売上を認識するのが妥当だといえます。
ただ、業種により、代金を回収してから、商品を発送する所もありますので、もし気になった方は、記帳を担当している人に確認して、いつで認識するのが妥当なのか相談した方が良いでしょう。