協会けんぽの社会保険料率変更(平成29年3月分~)
平成29年3月分(4月納付分)より、健康保険料、介護保険料の料率が変更されることとなりました。
健康保険料率は、都道府県ごとに改定が行われ、介護保険料率は、全国一律で改定されました。
東京都と、埼玉県を例に記載します。
※任意継続被保険者については、4月分より改定になりますので、注意してください。
東京都の場合は、下記のようです。
■健康保険料率
9.96%→9.91% (引き下げ)
■介護保険料率
1.58%→1.65% (引き上げ)
埼玉県の場合は、下記です。
■健康保険料率
9.91%→9.87% (引き下げ)
■介護保険料率
1.58%→1.65% (引き上げ)
他の都道府県など、詳細はこちらをご確認ください。
こちらをクリック 平成29年度保険料額表(3月分)
数年前より、毎年のように、厚生年金保険料の値上げが行われていました。
これは、平成29年9月迄毎年0.354%ずつ段階的に改定されることが決定された為のものです。
今回、健康保険料率は引き下げ、介護保険料率が引き上げされたのは、なぜなのでしょう?
こちらの背景も、人口減少と高齢化社会が影響しているのでしょうか?
「国立社会保障・人口問題研究所」が平成29年4月に発表した「日本の将来推計人口」
の推計結果を簡単にまとめると下記のようになります。
■人口減少が進み、平成77年(2065年)には現在の7割になる!
■人口高齢化が進行し、平成77年(2065年)には人口の38.4%が65歳以上になる!
2015年は26.6%なので、約1割以上上昇する!
上記に伴い、
■人口減少により、保険料収入の減少!
■65歳以上の人口割合上昇により医療費及び年金給付等の増加!
が、懸念されます。
近年の30歳~40歳代の出生率が上昇していることもあり、
以前より緩和されたものの、
依然として、人口減少と高齢化社会は、問題になっているようです。
今後も、収入は減り、支出が増えることが予想されていますので、
社会保険料の負担額は上昇していくのではないでしょうか。
政府が、『ニッポン一億総活躍プラン』において、『希望出生率1.8』の実現を政策目標に掲げていますので、
そちらの動向にも注目していきたいですね。